セールスマンの「現車研究」
ある企業では、新型車の発売にあたっては、メーカーからディーラーに、商品知識を盛り込んだ4、50ページにわたる印刷物が、発売に先だって送られてきます。
これには、メーカー側で用意したセールスポイントから、セールストークにいたるまでが示されています。
どっちみちこの種のものはあまり読まれはしないのですが・・・
むしろ読まないことによって、新モデルをよりよく知ろうというのが、ここでいう「現車研究」です。
最初にやることは、新車に関する事前情報をわざわざ締め出すことです。
3カ月ぐらいまえから、本社の郵便受け担当者がそれに気をつけはじめます。
そして、展示用の車が到着してから展示会までの間を利用して、セールスマン全員で、新モデルの特徴を、現物によって研究するのです。
折悪しく最初の試みのときは、車の到着が展示会前日ということになってしまいました。
走行性能、運転への対応性能、乗り心地、室内装飾などの研究テーマを設定して、展示会前日の朝8時に集合。
明け方から、次々と新車が到着します。
直ちに仮ナンバーを着けて、予め編成されていたチームごとに車を割り当てて試乗に出発します。