セールスマンの「現車研究」 3
作った側の論理ではなく、使うほうの論理で、日常語で、新モデルの特徴をびしっと自分たちのものにしてしまいました。
その中のいくつかは、メーカーに伝えられてカタログに追加されたものもありました。
メカニックスの細かなところは、一夜漬けでは不十分でした。
いたしかたなく、現物のその部分に荷札を縛りつけ、そこにメモを記して補いました。
その車を展示するわけです。
それではいかにも不体裁ではないかと懸念したが、ボンネットをのぞき込んだお客は、花が咲いたような荷札の一枚一枚を手にしながら、普通ならその名称を聞くに留まるところを、その機能まで質問しだしました。
その質問に、自分でもまだわかりきっていないメカニックス担当が、汗だくで答えることとなりました。
このやりかたの成果は大きかったのです。
もちろん、営業成績とセールスマンのモチベーションの双方においてです。
・・・残念なことに今日では、新聞や週刊誌による事前情報の氾濫のために、これはできなくなっています。